2018年11月28日水曜日

友が友を呼ぶ、広がる人の輪。 カフェ『アルボールかわかみ』

川上村では、色んな人が参加しながらホームページを使って情報発信する「 むらメディアをつくる旅 」を開催しています。今回は川上村で「アルボールかわかみ」という喫茶店を立ち上げた3人のお母さんをインタビューし、インタビューに参加した4名(久保田紗佑歌さん、中能理紗子さん、高田幸一郎さん、花輪佑樹さん)が記事を作りました。川上村のホームページには中能さんの記事を代表例として掲載しています。本記事では、久保田さんが作った記事を掲載します。

友が友を呼ぶ、広がる人の輪。
カフェ『アルボールかわかみ』

奈良県川上村大和上市駅から車で走らせること、およそ20分。川上村の玄関口にある『アルボールかわかみ』は、村で子育てしてきた3人のお母さん(大田さん、中平さん、小林さん)が立ち上げたカフェだ。

まずは昼食、定食うどん(きつね・月見)を頂く。

肌寒さを感じるこの季節にぴったりなうどんは、体を温めてくれる。

そしてこの【3つのまんまる】は、<めはり寿司>である!

草餅ならぬ葉巻飯。

この日は食べられなかったが、川上村では柿の葉寿司も有名である。お店によっては、自分で育てた柿の木から採っているという(地産地消ではないか…!)。今回は柿の葉寿司ではなかったが、柿がちょこっとデザートとして添えられているではないか!川上村には柿があることは一生忘れないだろう。

「喜んでくれてね。こんなん東京にないわぁって毎回食べたいって言ってくれる。」

と、食堂での勤務経験のある中平さんが話す。

「限定だからね。東京まで箱で送るんだよ。」

(柿の葉寿司ファンはすでにいた…!)

それでいてその東京の人は、また友人を連れてカフェまで再訪するそう。なので、どのようなお客様が来るのかという質問には、

「多種多様でございます。」

と大田さんがサッと素早く答えて教えてくれた。村内にある温泉<杉の湯>で23年間接客をしていたその歴史は侮れない。常連さんはいますかと聞くと、

「いるわ、いるいる。一日に2回来るお客さんいる。コーヒーだけ頼んで、また来る!」

常連も、リピーターも多い。村外だったとしても来客する。人が絶えることはないという。

ここまで読まれたらもうお分かりかもしれないが、この3人には一つの法則があるのだ。職場が同じ。杉の湯勤務経験がある。お子さんらが同級生だった。聞いていくうちに何かと共通点が多い。

【法則って何だ?】

そう、この3人の名字の頭文字を取ると…

小・中・大
林・平・田

そう!大→中→小になっているのだ。大田さんがそう言うと、インタビュー参加者全員どっと笑う。

いやぁ、おもしろい。話が本当におもしろい。

…でも
…やっぱり
…カフェを経営するって大変なんじゃないか。


と感じる人もいるだろう。開店起業相談へ川上村役場に行くと、役場は乗り気満々だったらしく、いざ始めてからあっという間に毎日が過ぎ去っていき開店から5年が経った。

中平さんはカフェを始める前は、

「年やし、足も痛いし、3人って割と難しいやんか。だからうまくいくかなぁ…って。」

と不安と心配を抱いていたという。だが今については

「まわりに動かされています。」

発起人であった大田さんは

「借金したらあかんし、家賃も払わなあかんし、がんばらなきゃ。じっとしてたらあかん。できることから考えていった。」

開店当初は軽食のみの提供だったが、開店から5年経つ今ではケータリングまで対応できるほどになり、料理の幅が広がっていった。

愛情こもってます、そしておなかいっぱいになります。

そして小林さんは言う。

「あせっても仕方がない。笑いがあってぼちぼちです。マイナスはありません。3人はどこ行けど【協同】です。」

「そういう人の輪で生かさせてくれているんだからね。」

大田さんも同じく、

「そういう積み重ねで生きてます。」と。

私は素敵な言葉だと思うし、素敵な心掛けだと思います。下を向かないで、上を向く。
 
定食以外にもカレーライスや焼きそば、牛丼なども用意している。そしてこのカフェ含む、川上村にある6つのお食事処では、ダムをモチーフにした「ダムカレー」をメニューの中の1品としている。川上村にある大滝ダムと大迫ダムがモチーフになっているって、なんだかおもしろい。

「ウチのが一番おいしいからね!」

とのことなので、これは堪能しなければあかんようですよ。

そう、だからここにもし来てくれるのなら、

「おばあちゃん言ったらあかん。ばあちゃんと言ってー!」と3人が言っているので。

ばあちゃん!って呼んで。

そして会いに来てくださいね。待ってます。

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